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介護する気持ち に効く


【楢山節考】 31歳〜43歳で働き盛りの男性に読んでほしい一冊

 村の慣わしに従って、高齢になった肉親を山へ置きに行かなければならない物語。方言的な言い回しで少しわかり辛い部分はありますが、クライマックスへ向けての心情はしっかり伝わってきます。

 切なさと、愛おしさと、村社会の縛り、家族に対するそれぞれの異なる想い。陰と陽が混ざり合う中で誰の心情に共感できますか?

 現代の急速な高齢化と介護の問題がシンクロします。もう一度初心に帰るための1冊として、忘れかけてしまった思いやりや優しさ、共生という気持ちを思い出すことができる本です。



認知症在宅介護がどういったものかイメージする に効く


【恍惚の人】 45歳〜50歳でこれから認知症の在宅介護を始める人に読んでほしい一冊

 この本は、介護保険という制度ができるずっと以前、約40年前(介護保険のできる30年前)の昭和47年(1972年)に出版されました。そして巻末の書評は昭和57年(1982年)に書かれたものです。にもかかわらず、社会情勢・高齢化問題の縮図はつい最近書かれたものではないかと錯覚するほどです。それだけ描写が優れた作品といえるとともに、違った見方をすれば、今も昔も死生観・核家族・共働き・家計・少子化などの根本的な問題は変っておらず、今現在読んでも十分に通用する内容と言えます。

 描写が優れている為、認知症の在宅介護をする際に、どのようなことが起こるのか、どのように精神的にも肉体的にも介護する人間が追い込まれていくのかをイメージする為のヒントや気付きが各所にちりばめられています。ここが非常に重要な部分で、心の準備ができるとともに自分たちにこれから起こるべくして起こるであろう事柄に対する対策を打ち、病気に対して先手を打っていくことができるのです。

 次から次へと経験したことも予測したこともないことが起こり、介護する状況に余裕がなくなってしまったとき、そこから崩壊が始まります。認知症の在宅介護がどういったものかを知ることが、状況に余裕を持たせる為の非常に有効な方法です。「彼を知り己を知れば、百戦して殆(あや)うからず」なのです。



在宅介護の継続 に効く


【介護疲れを軽くする方法】 認知症の在宅介護を一人で全部背負おうとしている人に読んでほしい一冊

 実際に介護をしているご家庭へのインタビュー形式の実録を含め、介護保険についての考え方、どのような心持で介護に取り組むのが良いかをわかりやすい内容でまとめています。

 特に介護を始める前、直後に読むことができれば、介護の方向性も見えてくるので非常に役立ちます。また、これまでのいきさつやしがらみによってたった一人で介護を背負ってしまった方へも役立つ書籍です。